ボクシングだけに限らず、打撃系の格闘技をやっている人は、重いパンチで相手を倒したいと思われる方も少なくないと思います。
重いパンチ=相手に大きなダメージを与えられる
と考えがちですが、実際はその方程式は成り立たないのが格闘技の奥深さでもあります。
重いパンチと効くパンチを比較しながら、ボクシングでは効くパンチを練習してその技術を身につけて、実践で活かしてほしいと思います。
目次
重いパンチとは?
大きいパワーが乗ったパンチです。
そのままですね。すいません。 笑
字のとおりに、体重が乗りパワーがあるパンチでありますが、打ち方によってはダメージをそんなに与えられない場合があります。
重いパンチで相手が吹っ飛ぶほどのパワーはあるが・・・
よくあるパターンとしては、ボクシング経験が少なくて、体格がよい人が思いっきり相手の顔めがけて打つパンチでありがちです。
ゴリゴリマッチョでパンチのパワーもありますから、相手も吹っ飛ばしてしまうくらいのパワーですね。
相手が堅いガードしていても、それを壊すくらいのパワーでガンガン打ってきます。
しかし、案外そのようなパンチでダウンを取れないことが多々あります。
パンチの技がなくて、体の力任せに打ち、相手を倒そうとする気持ちが強ければ強いほど、相手にダメージを与えることができないのです。
トップレベルの選手の、ゲンナディ・ゴロフキン選手のパンチは、パンチが重くて芯に響くくらいの威力であるとよく言われていますが、
パンチ技術レベルが高い上に、パワーもあるので、効くということです。
パンチ技術レベルが低くて、パワーがあるパンチは効かないです。
そのため、僕のブログを読んでくださっている方には、パンチ技術レベルを上がるような情報を提供したいと思います。
そしてパンチ技術が上がってから、希望であれば、補助的な位置づけで重いパンチ打てるようになることを目指していただければと思います。
相手を押すパンチはダメージが少ない話
相手を吹っ飛ばすほどのパンチで、見た目的には効いているように見えます。
また相手を圧倒しているような印象もありますが、初心者はメンタル的に追い詰められる人も
いますが、ボクシング技術がある人は、パンチが重いだけだなと見抜き、安心する人もいます。
またパンチも押し込むので、隙も生まれやすく、カウンターも狙いやすくなります。
先ほどの初心者でメンタル的に追い詰められた人でも、だんだん重いパンチに慣れてきて
対応しだすこともあります。
僕もゴリゴリマッチョ系で、パンチが重い方と昔スパーリングしていましたが、何度くらっても重いしヤバイなと思いつつも、ダウン取られたこともなく、ダメージが案外なかったなという経験がありました。
顔は押されまくったので、次の日の首の筋肉通はすごかったですが 笑
効くパンチ技術の3つのコツ
ボクシングにおける効くパンチとは、相手の急所を狙い脳をゆらしダメージを与えるパンチです。
先ほどの、重いパンチで相手の顔に拳を押し込む打ち方とは逆になります。
脱力しスピードがあるパンチで
先ほどの思いパンチでは力んで打つのに対し、効くパンチは常に脱力する必要があります。
なぜなら、そうしないと、相手の急所に上手く力を伝えられなくなるからです。
この脱力は、非常に難しいです。トップのプロ選手も相手のレベルや状況により硬くなり
力みすぎてうまくパンチが打てない状況もあるくらいです。
しかし、普段の練習で常に脱力するトレーニングをしましょう。
具体的には、鏡を見ながらリラックスしているかや、早くパンチを打つ練習をしているとき
力んで早く打とうとしていないかと、自分との対話をしながらチェックします。
力まず早く打てているときは、例えば、ムチのようにしなって脱力して打ててることに気づくでしょう。
相手の急所に当たる瞬間だけ、拳(ナックル)をにぎる
相手に当たる瞬間だけ拳をにぎり、インパクトを作る必要があります。
これもタイミングの練習が必要ですが、うまくいけばダメージが倍増します。
初心者の方がありがちなのが、打つ動作の最初から最後まで、拳に力を入れて打ってしまうことです。
重いパンチで相手を吹っ飛ばす方もよくありがちです。
常に力を入れて打つデメリットは他にもあります。
・すぐバテる
・パンチスピードも遅くなる
・力んでしまうので、相手にパンチが読まれやすい
などがあります。
パンチを素早く引くことを最大に意識&トレーニング
パンチを素早く引くことも、肝になるメソッドですが、これも理解まで時間がかかるし
相手に効くイメージが持てないですね。
やはり、押し込むほうが効きそうですが、実際は逆なので信じてトレーニングして下さいね。
この素早く引くパンチを打つことで、相手の脳をより揺らしやすくなり軽く打っても、上手く入れば、ダウンも必死です。
案外、意識しないで、軽く打ったパンチでよくKOもありますから。
というより、力まず、チョーンというイメージで急所狙えるようになるパンチを目指すべきなのです。
これは、世界挑戦した先輩もよく言ってましたから間違いないです。
サンドバックはパンチを押し込んでしまいがちですが、このトレーニング器具ですと、
パンチを押し込んでしまうと、次のパンチも打てないので素早く引きリズムよく打つ練習に役立ちます。
対象物に当たる瞬間ナックルをにぎることを忘れないでくださいね。
握らないとダメージ半減しますから。
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